サロンのホームページ、直すか作り直すか。判断基準と費用の考え方

作り直すかどうかは「情報が古いか」ではなく、「土台が壊れているか」で決まります。「公開から◯年経ったから」はリニューアルの理由になりません。文章や写真の差し替えで直る問題は改善で足ります。スマホでの表示、メニューと料金の持ち方、ページの分かれ方、更新できる仕組み、予約導線——この5つのどれかが崩れているときだけ、作り直しを検討する価値があります。
- 作り直しを検討する理由になる5つの症状
- 改善で足りるケースとの見分け方(切り分けの手順つき)
- 制作費の差がどこで生まれるか、見積もり前に決めておくこと
01作り直しが必要な5つの症状
「そろそろ古いから作り直したほうがいいですよ」と勧められて迷っている方は多いと思います。ただ、見た目の古さは作り直しの理由としては弱いです。デザインの好みは数年で一周しますが、土台の構造は部分修正では戻せません。次の5つは、部分的な手直しでは解決しにくい症状です。
- スマホで見ると文字が小さい・横にはみ出す
画面幅に合わせて組み替わる作り(レスポンシブ)になっていないサイトは、1ページずつ直すより組み直したほうが早く、結果的に安く収まることがあります。サロン探しはスマートフォンから行われることが多いため、ここが崩れていると他の改善が効きにくくなります。 - メニューと料金が画像1枚にまとめられていて、自分でテキストに直せない
きれいな料金表の画像は、人には読めても機械に正確に読み取られる保証がなく、テキストで持っている場合に比べて引用されにくくなります。管理画面がなく価格を1つ変えるだけで制作会社への依頼が発生する状態なら、テキストで持ち直す前提の作り替えが必要です。自分でテキストに差し替える手段があるなら、画像なだけでは作り直しの理由になりません(改善の範囲です)。 - 更新できる人が社内に誰もいない
管理画面(CMS)が入っていない、あるいはIDとパスワードの引き継ぎができていない状態です。「直したいのに直せない」が続く限り、どんな改善案も実行されません。 - ページがトップ・メニュー・アクセスの3枚しかない
施術ごとの説明、お客様の悩み別のページ、よくある質問——追加したい情報の置き場所がそもそもありません。情報設計から引き直す対象です。 - 予約導線が行き止まりになっている
予約ボタンが下のほうに1つだけ、あるいは外部の予約ページに飛んだ先で店名が分からなくなる。せっかく見てもらえても、最後の一歩で止まります。
5つのうち1つでも当てはまるなら「作り直しの検討対象」、3つ以上なら「部分改修を重ねるほうが割高になりやすい」と考えると判断しやすくなります。
5つのうち、いくつ当てはまりましたか。1分の無料診断で、いまのサイトの弱点と優先順位が確認できます。
1分無料診断で確認する →02改善で足りるケースの見分け方
切り分けの考え方はシンプルで、「中身の問題」なら改善、「入れ物の問題」なら作り直しです。中身とは文章・写真・料金・掲載する情報の量。入れ物とは表示の仕組み・ページの分かれ方・更新の手段のことです。
| いま困っていること | 多くの場合の判断 | 理由 |
|---|---|---|
| 写真が古い/店内が変わった | 改善で足りる | 差し替えで済む「中身」の問題 |
| 料金改定に追いつけない | 自分で直せる手段があれば改善/依頼しないと直せないならつくり替え | 形式ではなく「更新手段があるか」で分かれる |
| 店名で検索しても情報が薄い | まず改善 | ページ追加とFAQ整備で対応できる |
| スマホで崩れる | 作り直しを検討 | 表示の土台に関わる「入れ物」の問題 |
| ページを増やせない構造 | 作り直しを検討 | 情報設計から引き直す必要がある |
順番を間違えないことも大切です。作り直しは費用も時間もかかるので、先に「改善で届く範囲」を確認してから決めるほうが失敗が少なくなります。
具体的な症状で
仕組みの話?
入れ物を含む=作り直し
切り分けの3ステップ(図はイメージです)
03費用の差はどこで生まれるか
制作会社が公開している料金を並べると、同じ「サロンのホームページ制作」でも金額に大きな幅があります。差が生まれる場所はおおむね次の4つに集約されます。
- ページ数と情報設計——5ページと20ページでは、原稿づくりも構成づくりも作業量が変わります。金額差の最大要因はここです。
- デザインの作り方——既存テンプレートに写真と文字を流し込むのか、店舗の世界観からオリジナルで組むのか。撮影が入るかどうかでも変わります。
- 更新の仕組み——管理画面から自分で編集できるようにするか、更新のたびに依頼するか。前者は初期費用が上がる代わりに、後の運用費が下がる傾向があります。
- 公開後の運用範囲——公開して納品終わりなのか、更新・改善・計測まで続くのか。月額が発生するのはこの部分です。
※本記事では、条件によって幅が大きすぎるため具体的な金額レンジは提示していません。AEO STUDIOの制作費は店舗ごとの個別見積もり(お見積もりまで無料)です。AEO対策そのものの費用の内訳はAEO対策の費用・相場の解説記事で整理しています。

04AIに読まれないサイトの構造
作り直しの判断でもうひとつ見ておきたいのが、「そもそも機械に読まれる作りになっているか」です。お店探しの入口は少しずつ変わっています。ChatGPTの利用者は週8億人(OpenAI発表・2025年10月)、Google検索の上部にAIの答えを表示するAI Overviewsの利用者は月20億人(Alphabet社 2025年第2四半期決算)。Gartner, Inc.は2024年2月時点で「従来型検索の利用は2026年までに25%減少する」との見立てを示していました。AI(ChatGPTやGoogleのAI回答)に自店の情報を正しく引用させる設計はAEO(Answer Engine Optimization)と呼ばれ、作り直しの仕様を決める段階で効いてきます。
見た目がきれいでも、次のような作りだとAIは中身を拾いにくくなります。
- 料金・メニューが画像やPDFの中にある——読み取り自体は試みられますが、テキストで置かれている場合に比べて確実性が落ち、引用されにくくなります。
- 1ページに全部が詰め込まれている——「この施術はいくらか」を切り出して引用しづらい状態です。
- よくある質問がない——「痛みはある?」「何回通う?」といった問いに対応する文章が存在しない。
- 店舗情報の名札(構造化データ)がない——住所・営業時間・メニューが機械可読の形で置かれていない状態です。
※AIクローラー向けの案内ファイルとして「llms.txt」という仕様が提案されていますが、Googleは公式に対応を表明しておらず、単体での効果は未確認です。当社も補助的な位置づけとして自社サイトに設置していますが、これ一つを主要な成果要因として提示する提案には慎重な判断をおすすめします。
30秒ミニ診断:あなたのサロン、AIに見つかる状態?
「はい/いいえ」で答えるだけ(全3問・その場で結果)
Q1 / 3
Googleビジネスプロフィールに、最新のメニューと料金を載せている
ホームページに「よくある質問(FAQ)」のページがある
Googleの口コミに、定期的に返信している
05見積もりを取る前に決めること
複数社に相談する前に、次の4つを自分の側で決めておくと、返ってくる見積もりが比較できる形に揃います。決めずに相談すると、各社が別々の前提で金額を出すため、比べようがなくなります。
- 目的を1つに絞る
「新規のお問い合わせを受ける窓口にしたい」「広告の受け皿にしたい」「既存のお客様への案内を集約したい」——優先順位が1つ決まれば、必要なページ数もおのずと決まります。 - 公開後に誰が更新するかを先に決める
店長が更新するのか、外部に任せるのか。ここが決まると、管理画面の要否と月額の有無が決まります。実務上いちばん後悔が出やすい項目です。 - 載せるページを紙に書き出す
トップ/施術メニュー(施術ごと)/料金/スタッフ/よくある質問/アクセス/予約。実際に書き出すと、見積もり依頼書がほぼ完成します。 - 予算の上限と、いつまでに公開したいかを伝える
納期は各社の体制と原稿・写真の準備状況で変わるため、提示される期間はあくまで目安として受け取ってください。上限を伝えたほうが、範囲を調整した現実的な提案が返ってきます。

そのうえで相見積もりは2〜3社で十分です(会社ごとの見極め方は対策会社の選び方(契約前の7つの確認)にまとめています)。ホームページ制作で特に見落としやすいのは、金額表よりも次の4点です。原稿と撮影をどちらが負担するか/公開後の無償修正は何回・いつまでか/ドメインとサーバーの契約名義は誰か/管理画面の操作権限をどこまで渡してもらえるか。ここが違うと、同じ金額でも手元に残るものが変わります。
結論として、価格だけで比較しないこと、そして公開後に誰が更新するかを先に決めてから見積もりを取ること。この2つを押さえておくと、発注後に想定とずれるリスクを減らしやすくなります。他社の見積もりと並べて検討している段階でも、サロン名・地域・メニュー(サイトのURLがあればURLも)をお送りいただければ、AI検索での見え方と「最初に直すべき場所」を無料の初回レポートにしてお渡しします。改善で足りそうか、作り直しの検討が必要そうかの目安も、そのレポートの中でお伝えします。売り込みではなく、判断材料としてお使いください。営業電話はいたしません。
FAQよくある質問
Q.ホームページを作り直す目安の年数はありますか?
年数だけで決める必要はありません。公開から何年経っていても、スマホで問題なく表示でき、メニューと料金を自分たちでテキストとして更新できているなら、改善で足りるケースが多くあります。逆に公開して間もなくても、料金が画像1枚にまとめられていて誰も更新できない状態なら、早い段階で作り直しを検討する理由になります。
Q.作り直せば予約や問い合わせは増えますか?
増えると断定することはできません。ホームページは集客の入口のひとつで、実際の予約数はメニュー構成・価格・口コミ・広告・立地など複数の条件で決まります。作り直しで取り戻せるのは「情報が正しく伝わる状態」と「自分たちで更新できる状態」までで、そこから先は公開後の運用に左右されます。
Q.いま使っているドメインや原稿は引き継げますか?
多くの場合ドメインはそのまま引き継げますが、管理会社と契約者の名義を先に確認しておく必要があります。原稿や写真も再利用できることが多い一方で、料金やメニューが画像の中に入っている場合はテキストへ書き起こす作業が別途発生します。見積もりの前に「どこまで既存の素材を使うか」を伝えておくと、各社の金額の前提が揃います。
サロン名・地域・メニューをお送りいただければ、AI検索での見え方と「最初に直すべき場所」を無料の初回レポートにしてお渡しします。診断だけのご相談もOK・営業電話はいたしません。
